RENAISSANCE Colors

ルネサンスより

【Colors of RENAISSANCE】#02_髙橋 良(たかはし りょう)

【Colors of RENAISSANCE】は、株式会社ルネサンスのスタッフが持つ多様な背景、スキル、個性など直接本人へインタビューし皆さまにご紹介するコーナーです。
ご紹介したスタッフのエピソードを通じて、メンバー同士やメンバーと私たちルネサンススタッフとのつながりが深まることを願っています(^^)/


02_髙橋 良(たかはし りょう)


 

[プロフィール]
スポーツクラブ事業推進チーム所属。通称ルネサンスランニングマスター。
高校から走りはじめ走歴43年。フルマラソン完走120回超。
30年以上前から、ランニングセミナー講師やランニング大会でのペースアドバイザー、スポーツメーカーのランニングプログラム開発、インストラクター養成カリキュラム監修等、様々なランニングシーンでプロコーチとして活動。ホノルルマラソンにはツアーコーチとして参加20回。


1. スポーツとの出会い

― 子供の頃からスポーツに興味があったのですか?

はい。運動がとにかく好きな子供でした。
特定のスポーツに絞らず、いろんなスポーツを楽しんでいました。意外と一人で遊ぶことが多く、チームスポーツよりもサーフィンやスケボーのような一人でできるスポーツが好きでしたね。

親がサーフィン関係の仕事をしていたこともあり、小学校2年生からサーフィンを始めて、今でも続けています。だから、サーフィン歴はもう50年くらいになりますね。
 

サーフィン大会の様子

 

2. 中学・高校時代はスポーツ漬けの日々

― 中学・高校時代の思い出を教えてください。


正直、あまり勉強した記憶はないんですよね(笑)
ほとんど部活ばかりしていました。中学では卓球部、高校では陸上部に入って、どちらもずっと部活に夢中でした。
特に高校では駅伝に力を入れていて、3年生の時には県内で4位になり、関東大会にも出場できました。全国レベルではなかったけど、小さな県立高校にしては、みんなで本当に頑張ったと思います。

実は高校2年生の時、駅伝大会と修学旅行が重なってしまい、大会に出られなかったんです。それが本当に悔しかったですね。でも、その悔しさがあったからこそ、3年生の時はみんなで一層頑張れました。今でも、その時の仲間とは強い絆が続いています。
 

高校時代の髙橋さん

 

3. スポーツクラブ入社のきっかけ

― スポーツクラブに入社したきっかけは何ですか?

実は20代前半でサーフショップを経営してたんです。サーフショップとカフェをやって、それなりに生計は立てていたんですけど、サーフィンのプロとして食べていくのは難しいなって感じてました。将来的に家族を養うのも厳しいかなって思い始めて「自分が本当にやりたいことって何だろう?」と考えるようになったんです。
その時、ちょうどトライアスロンが流行り始めて「トライアスロンのプロになれないかな?」って思ったんです。ちょっと安易な発想かもしれないですけど、スポーツクラブならプールもトレーニング施設もあって、トライアスロンの練習ができるんじゃないかと考えて、フィットネスクラブに入ることにしました。
当時はスポーツクラブの第2ブームで、エアロビクスが大人気の時代だったんですよ。
スタッフも大量に募集してたので「スポーツトレーナーをやりながらプロの選手を目指せるかも」と思って入りました。
 

10年前に再開したトライアスロン

 4. ルネサンスに入社した経緯

― ルネサンスに入社した経緯を教えてください。

ルネサンスに入社したのは、スポーツクラブの合併がきっかけです。
それまで8社くらいのスポーツクラブで働いていたんですが、たまたま縁があってルネサンスに来た感じですね。

振り返ってみると、最初は自分がプロになるとか、成績を出すことがメインで転職をしていました。でも、だんだん自分の経験を人に伝えて、それでみんなが喜んでくれることの方が大事だと感じるようになったんです。
それが実現できるところはどこだろう…そう考えていくうちに「もっと大きなフィールドでやるなら、もう少し大きい会社に転職した方がいいんじゃないか」とか「自分がマネジメントできる立場で企画した方がいいんじゃないか」と考えるようになって、少しずつ転職していったんです。
 

5. ルネサンスでの役割の変遷

― ルネサンスでの役割について教えてください。

ルネサンスに入ってから最初にやっていたのは、店舗のマネジメントです。
複数のクラブをまとめるマネジメントがメインの仕事でしたね。

その後もルネサンスでいろいろな仕事をやりました。商品開発とか、今でいうスタジオプログラムを作ったり、地域創生のお仕事で自治体に健康づくりの提案をしたりもしてました。
実は、ランニングを強みにして仕事をするようになったのは、ここ数年なんです。ちょうど60才定年が見えてきた時に、残りの数年をどうやってやりがいを持って働けるかを考えるようになりました。定年すると給料も下がるし、それでも続けたいって思うためには、やっぱり本当に自分がやりたいことをやれてるかが大事だなって思ったんです。
そこで、今やってるようなランニングのマメ知識や技術などの情報発信を通じて、お客様に帰属意識を持ってもらったり、コミュニティを作ったり、「ルネサンスっていいよね」って価値が上がるようなことをやっていきたいと考えるようになりました。
 

6. ランニングを活用した企画

― ランニングを活用した企画はどのように始まったのですか?

周りから「もっとランニングに関わる仕事をやった方がいいよ」って言われたのがきっかけで、ルネサンス内でランニングのコンテンツを広げていく流れになりました。以前あった「ランジョグ」や、今やっている「adidasGYM&RUN」「3時間リレーマラソン」などは、実は自分が最初から作り上げたものです。

スポーツクラブで、みんなが喜ぶランニングコンテンツって何だろう?とずっと考えていて、「リレーマラソンは楽しそうだな」「ランニングに役立つエクササイズプログラムがあれば、きっと受けるんじゃないか」といったアイデアを形にしていくことが、次第にやりがいになってきました。

7. 印象に残っているお客様とのエピソード

― 特に印象的な出来事はありますか?

思い出を聞かれると、たくさんあって「これ!」っていうのがなかなか浮かばないんですが、どれも本当に大切な思い出ばかりです。

ただ、最近特に覚えているのは、コロナが落ち着いてから再開したランニングイベントのことです。久しぶりに再開した中で、昔ホノルルマラソンに参加していた方が久しぶりに来て、「あの時のこと覚えてますか?」って声をかけてくれました。わざわざその時のルネサンスのTシャツを着てきてくれたんです。
そういう瞬間に、「ただのイベント以上の価値を提供できていたんだな」と感じました。例えば、10年前にホノルルマラソンで一緒だった方が、今もルネサンスに通ってくれていると知ると、本当に嬉しいです。
ホノルルマラソンでの体験が忘れられないって言う方も多くて、そういう小さなイベントや体験が、お客様にとってはすごく大きな価値になっているんだなと改めて感じます。
今はランニングに特化して活動していますが、ホノルルマラソンやリレーマラソンのように、人との繋がりを体験できるイベントがクラブの中でもっとたくさん作れるんじゃないかと思っていて、もっと広く深く繋がれる会社やクラブにしていけたらいいなと思っています。
だからこそ、ランニングを通して『ヒトとの繋がりを感じられる』体験をを形にしていきたいと思ってます。
「良さんに会いたいから参加する」「良さんがやるなら行く」って言ってくださる方もいて、すごくありがたいです。
社交辞令かもしれませんが、それでもそう言ってもらえるのは本当に嬉しいですね。

ホノルルマラソンの想い出

8. 仕事における価値観

― 仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください。

大事にしてることは2つあって、まずは「相手に寄り添う」こと。これはいつも意識してます。もう1つは、ちゃんと深く考えた上で、できるだけシンプルに伝えることですね。僕、頭がすごく良いわけじゃないので、シンプルに伝えることが大事だなって思ってるんです。
仕事をする時も、まずはしっかり情報を集めて、それを自分なりに整理して、できるだけ分かりやすくまとめて伝えるようにしてます。とは言っても、時々回りくどくなってしまうこともあるんですけどね(笑)だからこそ「シンプルイズベスト」を意識してるんです。
「相手に寄り添う」っていう考え方は、ルネサンスに入ってから特に強くなりました。ルネサンス自体がそういう会社なので、その影響が大きいですね。特にここ10年くらいで、この気持ちはより強くなってます。
一方で、シンプルにするって考え方は昔から持っていて、例えばサーフィンでも、余計なことを考えないでシンプルにやるのが一番だって感じてました。やれることとできないことをハッキリさせるのが大事だと思うので、そういう感覚はずっと大切にしてます。
 

9. 影響を受けた人物

― 今までを振り返って、影響を受けた方はいますか?

私には、人生で大きな影響を与えてくれた2人の師匠がいます。1人は仕事における師匠、もう1人はランニングにおける師匠です。
まず、仕事の師匠は、故・前社長の高崎さんです。彼は非常に優しい方で、時には厳しく感じる(みえる)こともありましたが、実際には人を大切にし、状況に応じて適切な態度を使い分けていました。私は50才近くで出会いましたが、高崎さんから「学び続けることの大切さ」を教わり、それまで固まっていた自分の仕事のスタイルが大きく変わりました。特に、人とのつながりの重要性について深く学ぶことができました。
次に、ランニングの師匠は福澤さんです。福澤さんはルネサンスのスタッフではありませんが、30年以上の付き合いがあります。福澤さんとは共に、全国でランニング教室を開いたり、フルマラソンのペースメーカーを務めたりまた市民ランナーが楽しく怪我なく走るためのアドバイスを提供する活動を行っています。そんな中で、ランニングに対する多くの教えを受け、大きな影響を受けています。
 

10. 新しいチャレンジ

― 今後の目標や新しくチャレンジしたいことはありますか?

今って「人生100年時代」ってよく言われますよね。自分も、もう折り返しを少し過ぎたところかなと思ってて、最近は新しいことに挑戦してみたいなと思うんです。スポーツ以外のことに挑戦するのもいいかなって。
たとえば音楽や楽器に挑戦してみたいなって。かっこいいですよね。今まで全然やったことないんですけど(笑)ゼロから何かを学んで経験を積んでいくのって、すごく面白そうだなと思っています。

正直、100才まで走り続けるのは難しいかなと思っていて、いつかランニングができなくなる時が来ると思うんです。その時に、もちろんランニングに関わり続ける選択肢もあるけど、自分が楽しめる新しい趣味を持っていたいなって考えています。
これまで自分が経験してないことに挑戦するのはすごく大事だと思ってて、同じことばかり繰り返してると新しい刺激って得られないですよね。だから、大小に関わらず、どんどん新しいことに挑戦していきたいなって思ってます。
5年後、10年後も、常に新しいことを学びながら成長していきたいですね!

ただ、僕の根本にはスポーツとランニングがあるので、それを手放すつもりは全然ないです。でも、それと並行して、別のことも少しずつ広げていけたらなって思っています。
とはいえ、もし100才まで走れるんだったら、正直、亡くなる前日まで走っていたいなっていうのが本音です。
 

11. 100才の自分へのメッセージ

― 最後に、100才の自分にメッセージを送るとしたら?

「まだ走れてますか?せめて歩いてますよね。それが僕の原動力だものね」って、100才の自分に問いかけたいですね。 

[Colors of RENAISSANCE]
#01 _安藤 誉(あんどう ほまれ)

[関連リンク]
adidasGYM&RUN
3時間リレーマラソン


以上、ランニングマスター髙橋良さんへのインタビューでした(^^)/
【Colors of RENAISSANCE】を通じて、私たちのストーリーが皆さまに届き、より身近に感じていただければ幸いです。
これからも、さまざまな角度からのインタビューをお楽しみください☺
一緒に新たな発見とつながりを広げていきましょう🌈

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